fliegn_26ことTomoの音楽と映画とお酒のチャンプルー(ごちゃまぜ)ブログです。好きなものはとことん語ります!ただいま初代相方もえ(柴犬)が虹の橋に渡り、二代目相方マハロ(コーギー)のお世話係中。
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タクシードライバー/Taxi Driver
時間があることを良いことに、これまで観てなかった映画や海外ドラマを見ております。
本日はマーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の76年の『タクシードライバー』。
何で今さら?と思いますが、きっかけはPE'Zがカバーしたタクシードライバーのテーマを聴いてから。
以前小学生のときに、昼間にやっていたこの映画を観て、最後のシーンを観て「何で?」と子供ながら疑問に思ったことがあったので、それを解消するために鑑賞しました。
ー物語ー
大都会ニューヨーク。タクシー会社に就職したベトナム帰りの元海兵隊だったトラヴィスは、毎夜誰となく目的地まで送り届け運賃を受け取る毎日。休日はポルノ映画館に通い、マンハッタンの深い闇の中に潜む退廃ぶりに嫌悪感を抱いていた。
ある日、トラヴィスは次期大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィーという女性に魅かれ、デートに誘う。しかしデートは失敗に終わり、相手にされなくなる。
徐々にトラヴィスの中で孤独感と虚無感が広がり、ついに過激な行動を実行しようとする
↓(続きにネタバレあり)
好意を寄せていた女性もまた冷たい人間だったと悟り、さらには彼女が支援する次期大統領候補を暗殺しようとするトラヴィス。しかし、計画は失敗。
その夜、トラヴィスは売春で生計をたてるアイリス(ジョディ・フォスター)を訪ね、彼女を救おうとヒモ(ハーヴェイ・カイテル)や客を射殺。重傷を負いながらも、世間からは少女を救ったと絶賛されたトラヴィス。怪我から回復したトラヴィスは、何事もなかったかのように今夜もタクシーを走らせる。
トラヴィスはバックミラーごしに夜景の中の退廃した人々を見つめる。
久しぶりに映画を観るまで、内容もうろ覚えだったのですが、子供心に疑問に思ったのはラストシーンでした。「この人は人を殺したのに何で仕事をつづけているんだろう?」と。
警察まで乗り込んできたんだから、怪我してても当然逮捕されて、何かしら咎められただろうと思いますが。結果的には売春していた女の子を助けたということになったんでしょうね。
今ようやくラストシーンの意味が分かった気がしますが、なんだか複雑でもあります。注目されたけど、少々不満が残るトラヴィス。映画は終わったけど、この先も何か起こしそうという不穏感が残るラストでした。
それにしても、ロバート・デ・ニーロもハーヴェイ・カイテルもマーティン・スコセッシも若〜い。若いデ・ニーロのモヒカン姿は今でも強烈な印象を与えますね 。
10代のジョディ・フォスターも可愛いですが、娼婦役とはこれもまた強烈ですね。
それからフィルムの映像美も良いですね。当時のニューヨークの夜ですが、退廃的にも関わらずどこか美しく寂しいさを感じさせます。
それから今ツボに入ったのは音楽。音楽を担当したのはヒッチコック作品をよく手がけたバーナード・ハーマン。
ライナーノーツを読んで驚きましたけど、バーナードはこの映画の音楽のレコーディング後の数時間後に息を引き取ったそうです。映画のラストにはハーマンに捧げる賛辞が書いてありました。
映画音楽に貢献した人物が死の間際までレコーディングした伝説の映画と言われるのも納得です。
全編ブルースジャズ調の音楽がさらに映画の魅力を出し、怒濤のラストへとつながっていきます。ジャズとニューヨークの夜景が見事にマッチしていて素晴らしいですね。
本作は60〜70年代にかけて起こったアメリカン・ニューシネマの最後期の代表作。背景にはヴェトナム戦争が反映しており、それまでハリウッドでは希望や愛をテーマにしたハッピーエンドのある作品が全盛でした。アメリカン・ニューシネマはそれの真逆ではあります。
一応美術学校出身にも関わらず、それらの作品群をよく観てなかったせいもあり、今観てみるとかなり新鮮なのですが。どことなく現在でも通じるテーマはありますね。それに映像や音楽にも素晴らしいものがあります。
今度は同じアメリカン・ニューシネマの作品群で『スティング』を観る予定です。その後は『イージー・ライダー』かな。
本日はマーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の76年の『タクシードライバー』。
何で今さら?と思いますが、きっかけはPE'Zがカバーしたタクシードライバーのテーマを聴いてから。
以前小学生のときに、昼間にやっていたこの映画を観て、最後のシーンを観て「何で?」と子供ながら疑問に思ったことがあったので、それを解消するために鑑賞しました。
ー物語ー
大都会ニューヨーク。タクシー会社に就職したベトナム帰りの元海兵隊だったトラヴィスは、毎夜誰となく目的地まで送り届け運賃を受け取る毎日。休日はポルノ映画館に通い、マンハッタンの深い闇の中に潜む退廃ぶりに嫌悪感を抱いていた。
ある日、トラヴィスは次期大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィーという女性に魅かれ、デートに誘う。しかしデートは失敗に終わり、相手にされなくなる。
徐々にトラヴィスの中で孤独感と虚無感が広がり、ついに過激な行動を実行しようとする
↓(続きにネタバレあり)
好意を寄せていた女性もまた冷たい人間だったと悟り、さらには彼女が支援する次期大統領候補を暗殺しようとするトラヴィス。しかし、計画は失敗。
その夜、トラヴィスは売春で生計をたてるアイリス(ジョディ・フォスター)を訪ね、彼女を救おうとヒモ(ハーヴェイ・カイテル)や客を射殺。重傷を負いながらも、世間からは少女を救ったと絶賛されたトラヴィス。怪我から回復したトラヴィスは、何事もなかったかのように今夜もタクシーを走らせる。
トラヴィスはバックミラーごしに夜景の中の退廃した人々を見つめる。
久しぶりに映画を観るまで、内容もうろ覚えだったのですが、子供心に疑問に思ったのはラストシーンでした。「この人は人を殺したのに何で仕事をつづけているんだろう?」と。
警察まで乗り込んできたんだから、怪我してても当然逮捕されて、何かしら咎められただろうと思いますが。結果的には売春していた女の子を助けたということになったんでしょうね。
今ようやくラストシーンの意味が分かった気がしますが、なんだか複雑でもあります。注目されたけど、少々不満が残るトラヴィス。映画は終わったけど、この先も何か起こしそうという不穏感が残るラストでした。
それにしても、ロバート・デ・ニーロもハーヴェイ・カイテルもマーティン・スコセッシも若〜い。若いデ・ニーロのモヒカン姿は今でも強烈な印象を与えますね 。
10代のジョディ・フォスターも可愛いですが、娼婦役とはこれもまた強烈ですね。
それからフィルムの映像美も良いですね。当時のニューヨークの夜ですが、退廃的にも関わらずどこか美しく寂しいさを感じさせます。
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映画音楽に貢献した人物が死の間際までレコーディングした伝説の映画と言われるのも納得です。
全編ブルースジャズ調の音楽がさらに映画の魅力を出し、怒濤のラストへとつながっていきます。ジャズとニューヨークの夜景が見事にマッチしていて素晴らしいですね。
本作は60〜70年代にかけて起こったアメリカン・ニューシネマの最後期の代表作。背景にはヴェトナム戦争が反映しており、それまでハリウッドでは希望や愛をテーマにしたハッピーエンドのある作品が全盛でした。アメリカン・ニューシネマはそれの真逆ではあります。
一応美術学校出身にも関わらず、それらの作品群をよく観てなかったせいもあり、今観てみるとかなり新鮮なのですが。どことなく現在でも通じるテーマはありますね。それに映像や音楽にも素晴らしいものがあります。
今度は同じアメリカン・ニューシネマの作品群で『スティング』を観る予定です。その後は『イージー・ライダー』かな。
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| 2009-04-13 21:13
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